株式会社grit(グリット)代表 原田健 ブログ

grit代表原田健の戦略、人材育成、テクノロジーなど幅広くビジネスに関するブログです

2021-01-01から1年間の記事一覧

差別化って何ですか?

◇差別化は理解されていない? 「差別化」という言葉は、ビジネスの世界で当たり前に使われています。一方で、差別化について具体的に説明できる人は少ないです。経営陣は現場で働く人たちへ差別化を図れと、檄を飛ばします。しかし、具体的に何を、どうやる…

発情期の牛、働く人の幸せ

◇牛の発情期センサー 15年くらい昔のことです、あるベンチャー企業の事業内容に衝撃を受けました。 その事業は、雌牛の発情期をセンサーで感知するというものです。これまで雌牛の発情期の判断はベテラン飼育員の目利きに任されていました。それがセンサー…

あなたもバルセロナの経営に参画できる? 〜スポーツビジネスの新しい形〜

◇暗号資産技術を使った新しいビジネスモデル 各スポーツクラブが暗号資産技術を利用した「ファントークン」の導入を進めています。現在、急速に普及が進んでいるブロックチェーンの応用で、新たなビジネスモデルが誕生しています。このモデルはスポーツクラ…

スーツの歴史 〜あるいは理不尽な社会の選択について〜

◇スーツの歴史を語る スーツの歴史をかなり適当に語ります。 以下の話は複雑なスーツの歴史をベースに、原田健が勝手に創作した話だととらえてください。まあ、歴史小説も、そんな感じですし。いいではありませんか。 ◇スーツの3点セット ビジネスマンの服…

人材育成3つの壁 〜リアルな中小企業の実情〜

◇人材育成プログラムの前に… コロナ禍の中、オンラインでの人材育成が盛んです。各社が競い合って様々なプログラムを作成しています。わざわざ東京まで行かなくても、著明な講師のレクチャーを受けることができます。その魅力的なプログラムを受けると、社員…

職場の読書論 〜読書の習慣を定着するには〜

◇本を読まないという嘆き 多くの経営者の方から、社員(若い人)が本を読まないという嘆きをよく聞きます。 若い人だけにかぎらず、私の周りの専門家と言われる人でも、本を読んでいる人は少ないです。 本を読むという行為はとても時間を取ります。スマホ全…

磁気記録式メモリー(MRAM)はイノベーションの中心になるか

◇日経新聞の記事 日経新聞7月20日(火)の朝刊に磁気記録式メモリー(MRAM)の記事が掲載されました。普及にめどがついてきたようです。これで日本の産業が、ビジネスのメインストリームに食い込めると期待しています。 この技術は、現在の要素技術のトライ…

雑談と組織の心理的安全性

◇サイドチェンジを増やすには? 〜オフト監督の鋭い洞察〜 昔、WEBの記事で読んだ話です。元サッカー日本代表監督ハンス・オフト監督の発言にインパクトを受けました。記憶はおぼろげですが、下記のような内容だったと思います。 ある日、二人のコーチがグラ…

経済は動いている 〜未曾有の好景気になるかも〜

◇未曾有の好景気…だったかも もしコロナ禍がなければ…、今は未曾有の好景気だったかもしれません。理由は3つあります。それは、「AI-クラウド-5G」、「脱炭素化」、「東京オリンピック」です。 まず一つは、5Gの普及により、「AI-クラウド-5G」という次…

小さなサブスクビジネスの可能性

◇サブスクリプションビジネス百花繚乱 現在、動画のサブスクリションビジネスはまさに百花繚乱です。圧倒的に強い「Netfilx」、Amazonの「Prime Vido」、ディズニーの「Disney+」、アップルの「Apple TV」など、世界に冠たる企業が運営しています。 日本でも…

マクドナルドはなぜ強い

◇コロナ渦で強いマクドナルド コロナ渦の中、外食業界全体が大きな打撃を受けています。しかし、その中でマクドナルドは成長を続けています。 日経MJによると、既存店売上高は、4月まで10ヶ月連続で前年を上回っています。2021年12月期の連結営業利…

「安い日本」 〜構造的なデフレの果て〜

◇「安い日本」という衝撃 「安いニッポン「価格」が示す停滞」という本を読みました。日本が置かれている環境は、ある程度はわかっていたことなのですが、こうしてデータと事例でまとめられると、かなりの衝撃を受けました。以下、本の要約と個人的感想です…